ハウル評(ネタバレ有り)

立川にハウルを見に行ってきました。
1月2日だというのに、かなりの混み具合。
相変わらずの人気なのね。
以下にハウル評を(多分、後日にリテイクを多少しますが、大幅に評価は変わらないかと。)


率直に言って、「もののけ姫」以上に納得がいかなかった。
登場人物の行動に整合性が何もない。
ソフィは何で婆さんにされなければならなかったの?ハウルと関わったから?
そんな理由じゃ弱すぎるだろう。
荒野の魔女に会ったときに、何で婆さんにされたことに対して強い態度に出なかったの?
婆さんにされたことに対して、何でそこまで楽観的に考えられるの?
ハウルはソフィが婆さんにされたことに対して、何も感じないの?
なんで、あそこまでハウルの城に住む人間は簡単にソフィを受け入れてしまっているの?
・・・
もう、数え上げたらキリがない。
自分はストーリーに整合性がなくても、そんなに気にならない人間なのだが、
この作品は非常に気になった。


背景の書き込みは流石といえる質で、ジブリの美術のレベルの高さは、変わらず。
ハウルの城の質感やパレードの風景のモブを含めた書き込みには嘆息が出る。
久石音楽も、場を盛り上げたりするのに非常に役立っており、宮崎=久石のコンビは健在だった。


つまりストーリー、もっと言えば人物描写がもっと出来ていれば、それなりの作品には仕上がったのだが。
宮崎監督に次作の構想があるのかどうかはわからないが、「もののけ姫」の後に
千と千尋」を作り上げたように、復活して欲しいと願っている。


しかし、こう書くと「ひねくれてる」だの「もっと素直に見ようよ」と言われそうだが、
しょうがないでしょ。そう感じてしまったんだから。
本当につまらない映画ではないけど、薦められるような映画ではなかったなあ。
あ、でもこの映画の音響を楽しみたかったら映画館に行ったほうがいいかな。
家で見てしまうと、音響の良さがわからなくなるから。