本日のロフトプラスワン

本日、ロフトプラスワンで行われた
月刊「創」プレゼンツ「メディア・市民・国家」に行ってまいりました。
内容は以下の通り
http://www.tsukuru.co.jp/

▼第1部(夜7時半〜)いま雑誌をめぐる現実
 田原総一朗『オフレコ!』創刊を記念して

  田原総一朗(ジャーナリスト/『オフレコ!』責任編集長)
  花田紀凱(『WiLL』編集長)
  矢崎泰久(『話の特集』元編集長)
  篠田博之(司会/『創』編集長)

▼第2部(夜9時〜)メディア・市民・国家
 『おかしいぞ!警察・検察・裁判所』刊行記念

  森達也(映画監督・作家)
  鈴木邦男一水会顧問)
  斎藤貴男(ジャーナリスト)
  篠田博之(司会/『創』編集長)

まあ、目的は第2部の方にあったんですが、第1部からいました。
矢崎さんは、トークだと冴えない人になってしまうね。
老人のグチレベルでしかない話し方で、田原総一郎に絡んでました。
田原総一郎は、やはり田原総一郎らしく明快でハッキリと意見を言うので、
非常に説得力がありました。
花田さんは、論客と言うよりも編集者ですな。やっぱり。
「編集者が右左なんて言ってたらダメ」みたいなことを言ってました。
なんでも、朝日叩きの号が一番売れるとのこと。
ちなみに、田原の憲法についての考え方の変遷は
護憲→改憲解釈改憲の危険性を阻止するため)→護憲(改憲したら歯止めがきかない
方向にまで改憲されそうだから)だそうです。
印象的だったのは、95年に転向した人が多いといっていた事。
これは、第2部にも関係してくるのですが・・・。


そして、第2部。
やはり、こちらの方が面白い。前半1時間半いらなかった・・・。
森さんは石原の週刊ポストでの、「60年戦争をやってないからダメになった」
発言が許容される世論の雰囲気について危惧を表明。
鈴木さんは、公安のヒドさを述べる。個人的に一番面白かったのは、
武闘派だった、鈴木さんが今では一般人から恐喝を受け、金を払っている事。
ま、もちろん意図があってそうしてるようですけど。
斎藤さんは、今まで受けてきたメディアの腰の引いた対応などを批判。
予定調和ではあったけど、それを目的にして来た私としては、非常に面白かった。


森さん曰く「もうTVでは仕事できないでしょうね」とのこと。
斎藤さんも発表媒体がどんどん限られてきているらしい。
鈴木さんは・・・ま、昔からだからねえ。
私も、今の世論の空気は怖い。というか、2項対立で単純化されていく世の中が。
あと、3人が「強気にモノをいう人間は信用できない」と言っていた事に同感。


余談ですが、本日のイベントは創出版が行っているマス読講座も兼ねていたため、
若い人が多かった・・・。
赤報隊事件や、「A」「A2」の存在知らない人が結構いて驚きました。
赤報隊事件なんて、マスメディアを目指すなら知っておいてほしいと思うのだけど。
あと、政治系のロフトプラスワンイベントでは、毎回出るのですが
会場からの質問の際に、質問ではなく意見というか愚痴をぶつけたり、
聞いてもしょうがない事を質問したりする人がいて、ちょっとめんどくさい。
さらに言えば、今回はいきなり自分の身の上や「英霊が・・・」「特攻隊」が・・・。
とか話し出すから、ホント止めてくれ!と思いました。


あ、本日知ったのですが、作家の見沢知廉が自殺したそうですね。
もちろん、本日のトークでも出たのですが、
なにやら精神的にかなり不安定だったようで。
「粛清事件」に関しては、図太い神経をしていて、
それほど気にしてないようだったのですが、
こと、自分の評判などになると、かなり気弱になるらしく、
最近では「自分の声や考えが他人に覗かれている」
と強迫観念を抱いていたようです。
やはり、サブカルな人間は精神的にも危うい人が多いのかな・・・。
合掌。