ドキュメンタリー感想1

ドキュメント’06「ニッポン貧困社会〜生活保護は助けない」 を見て。


1週間前に放映された番組を今更ながらに見ました。
番組内容については、ぐぐって頂ければ、
色々な方が書いているので割愛。
某所に書かれていた表現を引用してしまうと、
「最悪の事例を正確に描いている」番組であると感じました。


ネットでは番組内容へ賛否両論あります。
批判としては
1、行政=悪という描き方をしすぎである。
2、自堕落に生きてきた人間に助けを差し伸べる必要はない。
というところかと。


しかし、番組で描かれていたある市の窓口の対応は
事実であろうし、そもそも申請書も渡さないのは
窓口としてどうかしていると感じる。
窓口は申請の可否を判断する権限はないのだから。


窓口に警察OBを配置し、申請が正当かどうかの
審査もしている自治体(高松市かな?)
水際作戦は違法なんじゃないのか?


ただ、難しいのは番組の最後で「生活保護を受けている人は
100人に1人。しかし、条件を満たしているのに
受けていない人はその10倍・20倍とも言われている。」


この数字が本当だとすると、
03年の生活保護費が二兆円余りだったから、
そうなると単純に計算して二十兆円もの額になる。
これは、どう考えても国と自治体では無理な額である。


ただ、少なくともケースワーカー不足は明らかであろうし、
窓口の水際作戦も、おかしいと思わざるを得ない。
(特に警察OBによる水際作戦)
個々のケースを判断できるように1人のケースワーカー
抱える案件の軽減と、そのための増員。
は求めておきたいところだと感じる。


また、自堕落に生きてこようが、何しようが
今現在、困窮にあえいでいる人間がいるならば、
何とかしなければならないと考えるし、
最低限の対処をするのは我々が抱えなければならない、
コストだとかんがえるのだがいかがだろうか。